2008年01月02日

2008年1月の読書

2008年がはじまりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 この予告編であげている本、3/4ぐらいは読んでいると思いますが、必ずしも感想を書いてはいません(メモは取っていますが)。もう少しアウトプットを増やすようにすべきかなと思います。最近では12月は2冊、11月は6冊と多かったですが、10月は2冊、9月は1冊、8月は3冊と、あまり書いていません。月に4冊、年間で50冊程度は取り上げたいといつか目標に書いたと思いますが、達成できていません。

 10月に読もうと思っていた西成活裕著「渋滞学 (新潮選書)」ですが、結局手に入れることなく、いまだ読めていませんが、かわりに同じ著者の「クルマの渋滞 アリの行列 -渋滞学が教える「混雑」の真相- (知りたい!サイエンス (011))」という本を手に入れました。こういうことを最初に思いつくのは楽しいでしょうね。もちろん大変だと思いますが、著者が楽しんでこの学問を進めているのがよくわかります。

 さて、いよいよ梅田望夫著「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)」に取りかかろうと思っているのですが、前哨戦として、平野啓一郎との共著「ウェブ人間論 (新潮新書)」を読んでいます。その前に茂木健一郎との共著「フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)」を読みましたが、これより「ウェブ人間論」のほうが私は好きです。まだ最初の40ページぐらいですが、自分の生きかたと深く関わる本だと確信しています。そしておそらく、「ウェブ時代をゆく」もまた、私に大きなプラスの影響を与えてくれる本だと思います。これらはいずれ、感想をアップすることになると思います。

 大橋悦夫、佐々木正悟著「チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術」。仕事を進めていく上でのヒントが得られるかと思い、手に入れました。チームの生産性を高めるなどといった特別の目的がある訳ではないのですが、いずれ必要になるかもしれませんので(笑)。単に自分の生産性を上げる意味で、とりあえず手にしました。おもしろいネタもありそうです。同じ著者の「スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術」も読んでみたいと思っています。

 長い、というほどではありませんが、まとまった時間がありますので、ここにあげた本、あげなかった本、マンガなども含めて、読んでみたいと思っています。
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2007年12月25日

運用以前のお金の常識

柳澤美由紀著「運用以前のお金の常識」講談社、¥1,470
「お金持ち体質になれる」とのことで、読み始めました。たしかに「運用以前に」大切なことが詰まった本だといえるでしょう。

○保険(私にとっては苦手分野です)。
(1)自動車保険に「人身傷害補償保険」として歩行中のケガにも保険をつけるやりかた。車との事故になら使えるそうです。保険料が増えるので私はまずしないと思いますが、家族の事故にまでつけられるというのはいいですね。私も自転車に乗りますから、ちょっと心が動かされます。
(2)個人賠償責任保険。すでに入っている保険の特約としてつけられるそうです。

 しかし日本人一般には保険に入りすぎとよくいわれます。私も実際かなりの保険に入っていますので、これ以上の保険は必要ないと思っています。いざとなったら預貯金等を取り崩せばいいだけのことですから、不必要な保険はやめるべきです。毎年払うものですからね。

○傷病手当金
病気やケガなどで働けなくなったときに、4日目から給料の2/3の金額が最長1年6か月分、健康保険から支給されるしくみがあるそうです。これは知りませんでした。これは会社の休業制度と組み合わせれば、とりあえず2年分近くはある程度の収入が確保されそうです。覚えておきます。

○お札が破れたら取り換えてもらえる。
 このこと自体は多くのかたがご存じだと思いますが、「燃えて灰」「子どもがシュレッダーにかけた」なども、日銀に持っていって紙やインクの質から本物と判断されれば新しいお札に引き替えてもらえる可能性があるそうです。これは知らなかった!

 本文中、クレジットカードを使うことはけっこうたたかれています(笑)。カードを使う人は預貯金が少ない(p.34、p48)、クレジットカードを使って儲かるのはカード会社(p.108)など。たしかに使いすぎるとダメですね。しかし私は日常的な買い物でカードが使えるものはすべてカードで支払っています。普段財布に入っている現金は1,000円程度(笑)。「ほしいもの」をカードで買うのはたしかに歯止めがきかなくなるでしょう。しかし「必要なもの」は現金だろうがカードだろうが関係ないので、カードを使ってポイントを貯めたほうが利口です。私はいわゆる「陸マイラー」で、こうした考えが染みついています(笑)。私のモットーは「すべてはマイルのため!」。

 というわけで、知っている人には知っていることばかりでしょうが、そうでないこともたくさん書いてありますので、どうぞ。ちなみにこの本、講談社の「以前シリーズ」の1冊だそうですが、このシリーズはおもしろそうですね。特に本多弘美著「そうじ以前の整理収納の常識」というのは気になります。気が向いたら読んでみたいと思います。
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2007年12月05日

すぐに稼げる文章術

日垣隆著「すぐに稼げる文章術」 幻冬舎新書、¥756
 読んでいるうちから、自分の文章を読み返し、どんな悪文を書いているか検証してみたくなります。本書の中で日垣氏が上げている「あと〜」という表現は、私の場合は意識して使っていました。しかしあからさまにダメと言われましたから、今後は使わないようにしたいと思います。とここまで書いて、「〜が」「〜で」を使ってしまったところを2箇所訂正(笑)。

 文章を書くのはむずかしいです。表記に統一性を持たせるように意識しているものの、急いでいるときはATOKのいいなりです。私が気をつけているのは「〜という」はなるべく使わないこと。何行か上で使っていますが、これは削れないと判断した結果です。私は自分の文章を読み返してみると「〜という」をかなり多用していて、文章がダラダラします。もう一つ注意しているのは、読点をなるべく打たないこと。気がつくと点をたくさん打ってしまっていて、結果的に読みにくいことが多々あるからです。声に出して確認まではしていませんね。

 こんなふうにかなり使える本です。「謝罪の文章では、謝罪の言葉、その理由(反省)、償い(穴埋め)の3つを満たすように」などは実用的で参考になります。「意外性をもった書き出しと文章運びがなされていることが、おもしろい文章の実態」(p.84)なども大切です。残念ながら私はまだこの域まで達していませんが。

 後半は「書いて稼ぐ」ための心構え。「てにをは」のようなテクニカルな話ではなく、「書く」ことにどう向き合っていくか。日垣氏のひととなりがよくわかる。もっとも、日垣氏の文章はどこを読んでも日垣氏の顔が見えますね。よいことだと思います。自分が書くことで食っていくなら、ぜひこういう著述家になりたいと思います。
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2007年12月01日

2007年12月の読書

今年も12月、最後の月が始まってしまいました。しかしブログのおかげで私はこの1年、とても充実した日々を過ごしています。今月もたくさん本が読めるといいなと思っていますが……

 さて、今読もうとしている本はまず野村克也著「巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは (ワンテーマ21)」。今シーズンもプロ野球は終わりました。来年のスケジュールが出ているようですから、お出かけ予定を立てようかと思っています。しかし、まずは野村監督の巨人軍論を。なんでもまた来年以降のドラフトで、選手の希望に添うような制度を巨人が考えているとかいないとか。どうぞ、巨人は新リーグを作ってください。西武でもソフトバンクでも、なんでも持っていってください。私はメジャー中心に見るだけです。

 続いて同じく新書、勝間和代著「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)」。これはいずれ本編でも取り上げます。そう遠くないうちに、と思っていますが、まだ読んでいないので微妙です。他ならぬ勝間さんの本ですので、気合いを入れて読もうと思っています。

 「下流社会 新たな階層集団の出現」の三浦展と、あの上野千鶴子の対談「消費社会から格差社会へ―中流団塊と下流ジュニアの未来」、読みかけですが、おもしろいです。社会学者による現代社会の切り込みかたは、視点が独特(一方的ともいいますか?)で、読んでいてなるほどと思うことがたくさんあります。大学時代、一般教養では社会学の講義が一番人気だったような? 私が当時通っていた大学は、同棲率が非常に高かったそうです(たぶん今はそのようなことはないと思います)。また同じ大学出身者同士が結婚する割合も非常に高いとのこと(こちらは今もそうかも)。たしかに、そういう例も少なくないように思います。
 話がそれましたが、団塊ジュニア世代の女性を3つにわけて分析しているあたり、かなりシビアです。同じ職場の女性を見ていると、かなり当たっているような…… もちろん個人差も大きいですけどね。

 今月も中頃まではかなり宿題がたくさんあるので、今のところはあまり本が読めていません。読んでもブログにアップするのがまた面倒で(笑)。更新もとどこおりがちですが(とくに読書編)、温かく見守ってくださいませ。
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2007年11月29日

脳が冴える15の習慣

私たちはともすると、脳を衰えさせることばかりしているのではないか? 脳を衰えさせないために大切なのは、高度な訓練や「脳トレ」ではなく、ごくありふれた習慣を愚直に繰り返すことのなのです。築山節著「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)」の主張です。

 朝早く起きること、夜きちんと寝ることといった当たり前の生活習慣が、脳にとってはどれだけ大切か。むずかしいことでも何でもありません。しかし当たり前の生活習慣が守りにくくなっているのが現代です。子どもですら、夜更かししている子が当たり前にいます。学校の成績ときちんとした生活習慣(ex. 早寝早起き、朝食をきちんと摂る、etc.)には相関関係があるそうですから、規則正しい生活をするのは非常に大切であると強調しておきます。また、当たり前のことですが、睡眠時間を削って勉強するなどはまったく意味のないことです。仕事も同じです。早く寝ましょう。

 私が大事だと思ったのは、まず「習慣5 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう」です。私は、自分の能力が高くないとしても、決して他と比べて見劣りするものではないとかたくなに信じていますが(笑)、期日がある仕事の納期が守れなかったり、うっかりミスがしばしばあるなどの問題に悩んでいます。こうしたことは、チェックリストをつくって漏れのないようにするなど、簡単にできるかなと思ったりします。しかしチェックリストを作ったことを忘れてしまったりするので、お話しにならない部分も少なからずありますが(笑)。筆者は「書きながら考える」、「書いて確認する」ことの大切さを説いています。私も、なるべく、いちいち、細かく書くことを肝に銘じています。

 また「習慣6 忙しいときほど、「机の片付け」を優先させる」は実行したいところです。ブログにも書いていますが、私は整理整頓があまり得意ではありません。「かなり苦手」というほうが正確でしょう(笑)。筆者は「思考の整理は物の整理にあらわれる」と表現していますが、たしかに私の頭の中もごちゃごちゃでとりとめがなく、整理されていなくていつも途方に暮れています。せめて部屋の中だけでも、第三者にもわかる整理整頓をしてみたいと思います。

 仕事などの意欲を高めるために、「習慣15 人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せ」るのも大切だと感じます。私にも他人を好意的に評価するという視点はあまりなかったように思います。他人をほめるのは他人のためにやっているわけではなく、自然とそうした感情が起ってくるような人になるまで、しばらくは私も調整していきます。

 最初に書いたとおり、当たり前のことを普通にこなすことこそが、脳を衰えさせない秘訣です。また、ブログを書くことなども有効であると筆者は説きます。私、早起きですが、睡眠時間は少ないかな? この本のおかげでいくつかの行動指針ができたように思うので、さっそく実行していきたいと思います。

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2007年11月06日

2007年の読書総括

昨年10月には、「今年読んだ本の早すぎる総括」というのをしていますので、今年もずいぶん早いですがやってみたいと思います。

 まず、佐藤優の「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」、そして「獄中記」ははずせません。今年のベストです。今年出た本じゃねぇだろうという声が聞こえてきそうですが(笑)。獄中での検察官とのやり取り、食事、そして読んだ本、考えたこと…… どれもすばらしいです。こういうのを見ると、ベストセラーもあなどりがたしと思ってしまいます。元NHKワシントン支局長の手嶋龍一氏との共著「インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)」もおもしろかったですが、インテリジェンスに特化した話より、「国家」、「獄中記」のほうが私は好きです。

 それから勉強本で、勝間和代「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」、日垣隆「知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る」の2冊。これも私の今年後半のスマッシュヒットですね。勉強に関する具体的なノウハウを教えてくれたこの2冊に、私は大きく影響を受けました。勉強を体系的に進めようという気にさせてくれますし、そのための具体的なテクニックを惜しげもなく公開してある2冊です。何人かのかたに見せて、布教活動も行いました(笑)。

 ロビン・シャーマ著「3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知」もよい本でした。すごい人にはなれませんが、自分の人生が少しでもよくなれば、また私の周囲の人たちがよりよい人生をすごせれば、いいのではないかと思います。劇的な展開は私には望めませんけど、それでも新しい靴を履きならすように新しい習慣を身につけ、少しずつ変わっていけたらと思わせる、そのような本です。昨日の自分より少しだけでもよくなれるよう、できることをやっていこうと思わせる本です。機会があればどうぞ手に取ってみてください。
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2007年11月05日

2007年11月の読書

先月紹介したトニー・ブザンの「ザ・マインドマップ」を手に入れ、読み始めています。まだ最初の数十ページを読んでいるところで、本論はこれからといったところでしょうか。カラーがふんだんに使ってあるきれいな本です。ちなみに他の2冊はまだ手に入れていません。
 話は変わりますが、最近は新書のシリーズがたくさん出ていますが、どれも魅力的でおもしろそうですね。本屋に行くとどれも欲しくなってしまい、目の毒です(笑)。山崎元氏の新しい著作「新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ (PHP新書 488)」も新書で出ましたし、欲望を抑えるのに一苦労です。

 さて、その新書ですが、今さらながら竹内一郎著「人は見た目が9割 (新潮新書)」を読んでいます。職場の同僚に貸してもらいました。私はお返しに「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」と「知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る」を貸しています。だいたい、本は貸すと帰ってきませんが、これは私が借りた本をあまり返していないことの裏返しですね(笑)。

 このところ、むちゃくちゃ大変です。本来の仕事もですが、レポートが4本、簿記2級の勉強、試験の講師、先週末は1泊で出張、今週末は研修に接待、とにかくめまぐるしい。電車内での読書が、睡眠時間に変わってしまっています。睡眠の絶対量が足りません。身体がだいぶ、悲鳴を上げつつあります。そうかんたんに身体が壊れることがないのはこれまでの経験上わかっていますが(笑)、自己管理をしっかりし、体調を崩さないようにしたいと思います。ほんと、ブログを書いている暇がない(笑)。
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2007年10月31日

日垣隆「知的ストレッチ入門」

日垣隆著「知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る」大和書房刊、¥1,365
これは勝間さん言われるところの勉強本で、買うなと言われている矢先から買ってしまいました(笑)。でも勉強になります。なにごともアウトプットを意識し、そこにつなげるようにすると、私自身も気に掛け、勝間さんもおっしゃっていましたが、それをもっと徹底しなさいと日垣さんは言っておられます。

 これはブログに限らず、すべての日常、すべての業務にも言えることだろうと思います。抽象的ではなく、定量的に言えるようにすること。がんばるとか、精一杯するとか、言葉としては何の意味もありません。堅苦しい言いかたになるかもしれませんが、今後は私自身、抽象的ではなく、具体的に表現するようにします。子どもに話すときも同じ。なんとなくわかったつもりで、それとなく示唆するのではなく、具体的に。ただし最初から答えを言うのではなく、考えさせること。子どものうちからやってれば、少しはモノになるのではないでしょうか(笑)。

 知的ストレッチの3原則が冒頭に出てきます(p.19)。
1. インプットは必ずアウトプットを前提にする
2. うまくいった諸先輩の方法をどんどん採り入れる
3. おのれを知る
そしてこの3原則から、「知的ストレッチ」として具体的に7つのアプローチが展開されます。すなわち、
1. 読む
2. 構える
3. 考える
4. 創る
5. 書く
6. 疑う
7. 決める
つまり、読みかた、構えかた、考えかた…… を解説してくれています。さすが日垣氏、まとめかたもうまく、「なるほど〜」とうなりながら読みました。たとえば「読む」では、素直に読むこと、大量に読むこと、付箋の使いかたなどを解説しています。そして「いったん本を読み終えてから、5分程度かけて、付箋を貼ったり角を折ったり書き込みをした箇所だけ、まとめて再読します。この「まとめて再読」があるのとないのとでは、その後の読書力は30倍ぐらい違ってくるでしょう。(改行)黄金の5分間です」(pp.48-49)。なるほど。ブログで取り上げる前提で本を読むと、自然とこういう読みかたになります。しかしアウトプットを前提に、大量に本を読むことは普段ほとんどないので、機会があれば活かしたいと思っています。
 テクニック的に参考になることがけっこう細かく書いてあるので(特に前半)、こういう「知的生産の技術向上」を狙っているかたには参考になることが多いでしょう。

 この本、カバーには日垣氏の使っている書類整理用のクリアチェスト「MEDIX (メディックス) A4ファイルユニット ホワイト」、本文の表紙には氏のオーダーメイドカバンの写真が使われています。クリアチェストはどこでも買えるでしょうから、かばんをもう少しくわしく見てみたいですね。その意味で、この本にイラストや写真が豊富に使われているともっとよかったと思います。しかし記述はかなり具体的ですからあえてビジュアル化はせず、逆に「読み手のほうでいろいろ考えて自分の思うとおりにやってみたら」と言う日垣氏のメッセージなのかも知れません。

 前書きで日垣氏は本書のことを、「すぐに使える21世紀版「知的生産の技術」を目指しました」(p.2)とありますが、その試みは成功していると思います。ただ、氏も言っておられますが、こうした技術はテクノロジーの進展ですぐに陳腐化します。自分で満足してしまうことなく、いろいろ試してみることが大切なのだろうと思います。ひとつでもやってみると、自分がずいぶん変わると思いますよ。そしてこの本、あくまで「入門」です。中級、上級へと進めるかどうかは、自分でいろいろとやってみることにつきると思います。
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2007年10月22日

現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用

前田和彦著「現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用~資産防衛のプロが教える「相場に左右されない」投資のルール~」フォレスト出版、1,575円
プライベート・バンカーによる資産運用の本です。日本人の多くがマネーゲームに巻き込まれてしまっているが、正しい資産運用を知らないと筆者はいいます。
 この本、非常に良心的だと思います。筆者がポイントを置くのは3点、
1) 流動性(換金性)を重視する
2) 「相場に左右されない」効率のよい投資を行う
3) 資産を保全する
というわけで、とても地に足のついた投資指南を行っておられます。金融商品については、だまされる人が後を絶ちませんが、その理由は「目に「¥マーク」が出ている」、すなわち欲に目がくらんでしまうからだとおっしゃいます。そして、「だまされるほうが悪い」と喝破しておられるあたり、好感が持てます。またデイトレーダの生き方を、儲かる・儲からないという観点ではなく、「人間は、何かを成し遂げたことを、みんなで共有してはじめて楽しいと感じます」(p.37)、「お金はなければ困ります。それなりにあったほうがいい。でも、ありすぎても意味はないのです」(同)といわれるあたり、私としても全面的に賛成します。また、効果的なお金の投資先は「自分だ」とされる点、多くの人が同じようなことをいっておられます。「収入を増やす一番のベースになるのは自分が勉強し、専門性を磨いたかどうかです」(p.45)。最近では勝間さんが同じことをおっしゃっています。
 金融商品について、一通りの解説を加えてくださっているのも役に立ちます。外貨、債券、不動産、投資信託…… 買わないほうがよいものが多いです(笑)。一般に海外で資産運用するのはむずかしいですから、よしておくほうがよいのかな? もし海外で資産運用するのなら、必ず事前によく勉強して、知識を身につけておいてから始めなければなりません(このあたりは自戒も含めて)。損するのは自分ですから。

 実践編として、「通貨ポートフォリオ」の考えかたと、その発展形としての運用方法を解説しておられます。外国債券については、「グローバル債」というのが出てきます。これは私、よく理解できていないので、ちょっと調べてみようと思います。通常の債券とグローバル債券を見分けるのがむずかしいので、証券会社にきちんと尋ねるようにとのアドバイスがあります。また、トリプルAの銘柄で長期の世銀債やアメリカ国債などを推奨しておられます。今のところはせいぜい5%ですが、金利10%の20年債などが出てきたら要検討とのこと。またベトナムや中国への投資についても言及していらっしゃるので、関心のあるかたは目を通してみてください。
 最後の第5章では、「一生お金に困らない生き方」が出てきます。外貨を円転しない生きかた、海外口座の活用法などは知っていて損のない考えかた、知識だと思います。私も常日頃、同じようなことを考えています。

 筆者はあとがきで、日本にも日本独自のプライベートバンクを創設することを提案しておられます。プライベートバンクは富裕層のための金融サービスでしょうから、私たち庶民にはあまり関係ないかもしれません。仮に私にひとかどの財産があっても、プライベートバンクのようなサービスを使うかどうかはわかりません。私は、こういったことを自分で考えるのが好きなのであって、あまり他人に頼りたいとは思いませんし。しかし、自分が行き詰まったときに、誰か相談する相手がいるというのは心強いものです。そうした意味では、日本にもプライベートバンクのような存在は、あってよいのではないかと思っています。日本に本物のプライベートバンクができるまでは、この本で勉強してみてください(笑)。
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2007年10月08日

若者はなぜ3年で辞めるのか?

城繁幸著「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」光文社新書、¥735
企業の多くが成果主義を取り入れているが、その実態は年功序列のバリエーションに過ぎない。私たちはいまだに、中心に年功序列をおいた「昭和的価値観」にどっぷりつかっている。それは若者に厳しく、30代にはメンタルな負担を与え、中高年に早期退職を迫るシステムである。こうした価値観から逃れるために、複数のキャリアを許容する社会を作ると同時に、私たちは「内なる動機」に目を向けなければならないというのが本書における筆者の主張。

 私は30代後半ですが、すでにこのシステムに乗っかかり、おこぼれをあずかっています。ですからこの本を批判することができない。批判すると自分の首を絞めてしまいそうなのですよね(笑)。もし私が5歳若かったら、この本を読んで引け目を感じることはなかっただろうにと思います。きっと筆者の主張に全面的に賛成した上で、会社の上司などを捕まえてケンカをしていたのではないでしょうか(笑)。あるいは選挙に打って出るとか(笑)。「若者党」とか作って(笑)。私が現行システムを否定したら、スキルも人脈もない30代後半はどうしたらいいのか……

 私を含め、「内なる動機」に目を向けることは必要だと思いますが、果たしてそのようなモノがあるのでしょうか(笑)。日々、仕事に追われているのが実態。そうした中で、たとえば勝間氏のように自分の価値を高める努力を続けていくことはとても大事だと思います。

 それはそれとして、年功序列システムは今の年寄りだけが得をする仕組みだというのは当たっていると思います。先日、ある50歳代半ばの、しかるべき地位にいらっしゃる男性のかたから話を聞く機会がありました。そのかたは(他に年上の人もいる中で)27歳の女性を大抜擢して職場の中心においたという話をされましたが、その陰で職場の中心になれなかった30代、40代のかたがいらっしゃったんだろうなーと想像すると、「30代、40代の人たちがひーひーいって担ぐ御輿の上で、涼しげにふんぞり返る50代のおじさんと、そのとなりでうちわをあおぐ27歳の女性の図」が目に浮かび、なんだかフクザツな心境になりました(笑)。50歳代の男性も決して悪いかたではないのですが、日本全体がこういう世の中に変わってしまったのではないでしょうか? こういう書きかたをすると、年功序列に賛成しているのかと問われそうですが、結局、私はこのシステムを否定できない、「昭和的価値観」に乗っかってしまっているのだと改めて気づかされてしまいます。「既得権益を持っている年長者にすり寄っている自分」がいるのですよね。なんか悲しい……
 筆者がいうように、年金額は現時点から支給額を大幅にカットするというのは賛成です。自分の親を見ても、預貯金はたくさんありそうだし(笑)、今の人びとの既得権益を守るかわりに、将来の人に負担を強いる仕組みは現世代を食い物にするという議論には賛成です。現在困っている人にはセーフティ・ネットで保護することになるでしょう。どこかの政党が今突然にそのことを表明すれば、次の総選挙で躍進することまちがいなしだと思います(笑)。
posted by zxcvaq at 07:18| Comment(0) | TrackBack(1) | ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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