2008年07月30日

銀行のひみつ

学研まんがでよくわかるシリーズ30「銀行のひみつ」

学研のシリーズです。子どものころ私もよくお世話になりました。以前証券会社について触れたものがありましたが、銀行のほうが後発です。お年玉をふりだしに、社会の中で銀行が果たしている役割を要領よく説明しています。よく、お金は社会の血液であると喩えられますが、お金が循環していく様子がうまく説明できていると思いました。もっとも、子どもが銀行の3つの機能、預金・貸付・為替を理解できるか疑問ですが(笑)。

 銀行は、社会の中でお金を動かす役割を果たしていますが、言葉を換えると銀行は社会の中で、「お金」に着目し、お金の面から社会を見ているといえます。しかし社会は単なるお金の動きだけでなく、人件費(=給与)だったり、会社がお金を出してモノを買う動きにつながっているわけで、こうしたお金と人との関係、お金とモノとの関係は、子どもにもぜひ理解しておいてほしいと思います。

 この本でモデルになっているのが三井住友銀行なのですが、この銀行には「銀行ツアー」というのがあるそうです。「1億円の束を持ってみる」のはぜひやってみたい(笑)。10kgあるそうですから、皆さんもぜひ(笑)。

 これを読んで思ったのですが、夏休みには子どもの自由研究で会社などの社会見学に行ってみたいと思いました。理科の研究はいろいろありますが、たまには社会系の研究もいいのではないかと。モノ作りの現場ばかりでなく、銀行などはぜひいってみたい候補ですね。もちろん、工場見学もOKですよ。よく、ビール工場の見学などは最後に試飲があってオイシイと言われますが、子どもの研究でビールはないでしょうから(笑)、お菓子工場などはよろしいのではないでしょうか。

 私が以前勤めていたメーカでは、かなり大きいものを作っていました(出荷はトン単位でした)ので、工場見学の案内は私自身がとても好きでした。ダイナミックな動きが見えて、喜ばれていました。食品工場などはこうはいかないでしょうけど、子どもにとっては最近の食品をめぐる問題を考えるきっかけになるのではないかと思います。
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2006年06月16日

浅井隆著「最後の2年 ― 2007年からはじまる国家破産時代をどう生き残るか」

浅井隆著「最後の2年 ― 2007年からはじまる国家破産時代をどう生き残るか
 この本は2005年9月に出版されているので、「最後の2年」といったら1年ぐらいしかありません。そう、2007年から国家破産時代が始まるというのです。
 私は「国家の破綻」はあり得ると思っています。国債の発行残高が800兆円、すでにGDPを軽く超えている状況で、しかも減る気配が見えないとなれば、日本の破綻はあり得るのではないか? そしてアメリカの繁栄も日本が米国債を買い支えている実態があるゆえ、この本で述べられているように「日米共倒れ」はますます信憑性を増していると思います。そういってデフォルトが起こっているわけではないですが……
 国家破産対策の基本としては、
1)全財産の半分を円以外の資産に換える
2)分散こそ重要
3)長期的視野に立って運用・防衛を考える
4)ファンドがベスト
だそうです。1)の「全財産の半分」というのはちょっと行きすぎのような気もしますが、このへんは「ある程度の」と読みかえてやればよいでしょう。ほんとうに日本が破綻すると思えば、全財産を外貨に換えて日本から速やかに逃げ出すというのもよいかと思いますが、やはりちょっと極端ですね。2)、3)も非常に重要な視点だと思います。また分散を重視する観点から、4)にも同意できる面があると思います。
 また、「国家破産が個人資産に与える影響」、「有事への対応策」、「勝ち残りのためのノウハウ」などは参考になると思います。あんまり書くと本が売れなくなるでしょうから、このへんでやめておきますが、たとえば「勝ち残りのためのノウハウ」では、「ご近所、友人の間に強固なコミュニティ(=助け合いの信頼関係)を作っておこう」というのがあります。これは本当に大事な視点だと思います。
 この本、後半からはファンドの話になりますので、あとはご自分で判断してください。

 最後に一つだけ。この本を読むとかなり暗澹たる気分になります。日本はこのままダメになってしまうのではないか、自分の資産がなくなってしまうのでは、家族は大丈夫だろうか…… などなど。備えは大切ですが、しかし多くの日本人はたとえ国家破産が起こっても国内でとどまり続けるでしょうし、おそらく国内でとどまり続ける限りではそんなに不都合は起こらないのではないかとも思います。円安で輸入品の価格が上がるなどの影響はもちろんありますが、「円以外の資産を持つ」ことによってすべてが解決するわけではありません。必要以上に不安になることもないとは思っています。
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