2006年06月16日

浅井隆著「最後の2年 ― 2007年からはじまる国家破産時代をどう生き残るか」

浅井隆著「最後の2年 ― 2007年からはじまる国家破産時代をどう生き残るか
 この本は2005年9月に出版されているので、「最後の2年」といったら1年ぐらいしかありません。そう、2007年から国家破産時代が始まるというのです。
 私は「国家の破綻」はあり得ると思っています。国債の発行残高が800兆円、すでにGDPを軽く超えている状況で、しかも減る気配が見えないとなれば、日本の破綻はあり得るのではないか? そしてアメリカの繁栄も日本が米国債を買い支えている実態があるゆえ、この本で述べられているように「日米共倒れ」はますます信憑性を増していると思います。そういってデフォルトが起こっているわけではないですが……
 国家破産対策の基本としては、
1)全財産の半分を円以外の資産に換える
2)分散こそ重要
3)長期的視野に立って運用・防衛を考える
4)ファンドがベスト
だそうです。1)の「全財産の半分」というのはちょっと行きすぎのような気もしますが、このへんは「ある程度の」と読みかえてやればよいでしょう。ほんとうに日本が破綻すると思えば、全財産を外貨に換えて日本から速やかに逃げ出すというのもよいかと思いますが、やはりちょっと極端ですね。2)、3)も非常に重要な視点だと思います。また分散を重視する観点から、4)にも同意できる面があると思います。
 また、「国家破産が個人資産に与える影響」、「有事への対応策」、「勝ち残りのためのノウハウ」などは参考になると思います。あんまり書くと本が売れなくなるでしょうから、このへんでやめておきますが、たとえば「勝ち残りのためのノウハウ」では、「ご近所、友人の間に強固なコミュニティ(=助け合いの信頼関係)を作っておこう」というのがあります。これは本当に大事な視点だと思います。
 この本、後半からはファンドの話になりますので、あとはご自分で判断してください。

 最後に一つだけ。この本を読むとかなり暗澹たる気分になります。日本はこのままダメになってしまうのではないか、自分の資産がなくなってしまうのでは、家族は大丈夫だろうか…… などなど。備えは大切ですが、しかし多くの日本人はたとえ国家破産が起こっても国内でとどまり続けるでしょうし、おそらく国内でとどまり続ける限りではそんなに不都合は起こらないのではないかとも思います。円安で輸入品の価格が上がるなどの影響はもちろんありますが、「円以外の資産を持つ」ことによってすべてが解決するわけではありません。必要以上に不安になることもないとは思っています。
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posted by zxcvaq at 06:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ☆(お時間があれば) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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