2008年06月16日

お金は銀行に預けるな

勝間和代著「お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)」光文社新書、¥735
勝間さんの金融リテラシーに関する本です。「勉強本」で以前からお世話になっていましたが、この本は勝間さんのご専門に関する著作で、啓蒙書ですね。

 さて、お金を運用するのはなぜ大切か? 金融の知識を活用することにより、労働からの収入にばかり頼るのではなく、金融からの収入を得て「仕事だけに依存しない」生活を築くことを勝間さんは勧めています。いわゆるワークライフバランスですね。日本人の多くが資産運用を預貯金・持ち家・生命保険の「三本柱」で支えていることは著しくバランスを欠く。「本書を読み終えた1年後には、金融の基礎知識や商品知識をだいたい理解し、自分の意志で資産構成を決められ、おおまかなリスクとリターンを管理できるというところにゴールを設定しています」(p.8)との明確な意図が、本書に込められています。

 本文では、まず第一章で金融リテラシーの必要性について述べ、第二章では具体的な金融商品について解説をしています。株や投資信託に限らず、広く不動産や生命保険、商品にも目配りをしており、私も勉強になりました。第三章はいよいよ実践。「金融でしっかり儲ける方法の基本5原則」、「金融リテラシーを身につけるための10のステップ」などは参考になるでしょう。この「10のステップ」にならい、今年はぜひステップ8の「投資信託以外の商品」、すなわちFXや商品などをはじめたいと思っているところです。

 最後の第四章は「金融を通じた社会責任の遂行」として、資本主義の限界に対して金融リテラシーを身につけることで何ができるのかを考えています。ここ20年あまり、小さな政府を志向してきたことで所得格差が広がっています。減ることの確実な年金をおぎない、そして自分だけでなく、子孫までもが格差に苦しむ可能性を減らすため、われわれは金融リテラシーを身につけることが必要である。また「金融には、政治と同じように社会を変えうる力がある」(p.209)、あたかも「私たちが政治について参政権を持っているように、経済についても投資を通じて参政権を持っている」(p.215)かのように振る舞えるのだとしています。つまり私たちは「短期的な利益につながらなくとも、中長期的には社会全体をより充実させる方向性をもった企業に投資する」(p.212)ことができるのです。これは大切なことだと思います。株を買うことをよく「企業を応援する」ことにたとえますが、短期的な利益を求めて頻繁に売買を重ねるのではなく、中長期的な視野を持って応援する。長いこと持っていられる株を選ぶ姿勢は必要です。地元の企業、環境・文化・社会への貢献、従業員への配慮など、多様な点を考慮する必要があると思います。SRI(社会責任投資)ファンドを有効に活用してもよいでしょう。
 最後に、金融教育について述べておられます。このサイトでもカテゴリを設けていますが、最近は何もエントリしていませんね。わが家では今年、2番目の子が小学校に上がりますから、また「おこづかい問題」が出てくると思います。このことも今後考えていきたいと思っています。
posted by zxcvaq at 05:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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